Tuesday, May 6, 2025

コブの上り坂で止まる練習

 コブの上り坂で体を前に折るとつんのめったときに前に回りやすくなる

なぜか?


重心とCoPから出た板の受ける力のベクトルとの距離が大きいほど回転モーメントが大きくなる。


板の前方向にピッチングダウンしたくなければ、重心は後ろに置くべき。スキーにおいてはCoPから後ろ方向への抵抗を受けるためにブーツの足首を曲げておく必要がある。なぜかというと、ブーツに頼らずにその反発を受け止められるほど衝撃が弱くないから。膝の伸展トルクも使いたくないので前転を止めるたにCoPを後ろに移動する膝の伸展トルクの使用もしない。

股関節の伸展トルクを使って上り坂の頂点前で重心を上げきった場合、その後股関節の伸展トルクをなくして重心が重力加速に従って落ちるがままにした場合、下り局面で股関節をたたんでフルコンタクトできる。したがってつんのめる心配は上体を立てる集中に使い切って思い切り立ち上がれるところまで練習するべき。


トップが内側に切れ込んできても、CoPをスキーのトップに近い位置にキープするには重心とCoPから出た板の受ける力のベクトルが鉛直となす角度が小さくなっていくのに追いつくように重心をスキーの前に置く必要がある。その一方ゴール方向への移動は制限されていないことから、膝の外転角度が内側副靭帯が少し伸ばされる感覚が生じる手前までついても問題ない。

これを利用して、ターンエンドで膝を外転させながら、膝関節にぶら下がるようにして前のターンを継続しながらゴール方向への重心移動を少なくする事が可能である。この姿勢は停止状態でかなり練習しないと身につかない。インラインスケートで練習するときは、静止状態で内側副靭帯がげんかいまで伸展される角度である外転15度まで練習しておき、小さいプルークによるスケーティングからの前進を行い、ターンを一つ飛ばしにして左右のどちらかのターンエンド90%で腰をターン外側に移動させて内側副靭帯が少し伸ばされる感覚を味わう。それが実行できたら、できるだけ時間的なリズムの長いターンを左右連続で行ってターンエンドでターン外側の膝を外転させて限界まで重心をゴール方向に近づけてターンを終了する練習をする。

それができたのならば、自転車での練習を行う。

坂道で前輪のみにブレーキをかけて、ハンドルを手で抑えて前転をとめるのではなく、腰を丸めて重心を後ろに移動することで、前転を止めてハンドルを上から抑える圧力がなくても停止できるように練習する。一度重心が前に出てしまうと重心がより前に出ていきやすくなる。なぜなら、重心とCoPから出た板の受ける力のベクトルとの距離が大きいほど回転モーメントが大きくなるから。それが大きくならないうちに後ろに移動するのを腹筋群で行う練習をする。これは重心が後ろに転がってしまって、ハンドルを持ち上げる力が必要なぐらい行う。実際の滑走速度である40kmからのフルブレーキによる停止を行う。また、ターンのリズムのブレーキを行う。ブレーキを開放したときにはハンドル下方向にできるだけ圧力を加えるがハンドルを下方向に突き放す反動での重心の後方への移動を行わずにリズムよく重心を後ろに移動し切るようにする。

左右のターンを加えて練習する場合、外足が前に送られるように外側に重心を移動してブレーキをする。


コブのかべに突き刺したときにCoPから出た板の受ける力のベクトルが一番水平に近くなる。垂直抗力が大きくないわりに前方からの抵抗が大きいから。そこから垂直抗力が大きくなるにつれて前方からの抵抗も大きくなるものの、板から受ける力のベクトルは板に対して垂直に近くなっていく。このベクトルに重心を近づければ板は止まっていく。それと同時にCoPを前に維持し続けられればヨーイングする力も大きくなる。極端に前にし続けると、板が回りすぎて一回転したり、ピッチング方向に前転する。板が回りすぎるときは回りすぎると思ったところで、押さえつける力を抜くか加重を踵に近くすれば良い。谷方向に重心を落とせば、板を上から抑え続けられずに膝が返ってしまうのでそのタイミングを調整する。

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