標準化は根本的な生き方を決定しない。何をしたいかは生き物が決めている。
目標と情報技術の発達による最適化を分離して記述することにより、目標が変化しても通用する最適化の方法を述べたい。
最適化のための手段が有効な条件がある。
例えば「季語」
その効果
話題に上る範囲を狭くしておく
どの分類について話しているのかわかりやすくする。
どの分類について話しているかわかった場合は使える言葉が限定されるので形式を満たしているか判断しやすい。
あまりにも季語が多くなりすぎて簡単なシグナルとしての意味をなさなくなった。
文書が流通する速度が速くなり、一つの面白い作品を読者が見つけ出すコストが低くなった時、季語の制限をなくして面白さを追求したほうがバズるようになり季語がないスタイルが流行った。
10人ぐらいがその場で一つのつながった歌を作るために季語の縛りを作ったはず。現代になると和歌を嗜むために季語を覚えてそのスタイルを目指す。575に季語がくっついていたらそのジャンルに見えるからやっているぐらいの感覚の人もいるだろう。
季語があることで一句の面白さに制限がかかりがちだけど、10人でセッションするならやはり何らかの決まりは合ったほうがクオリティーが高くなるように思う。ジャズだって決まりはある。インスタのショート動画でバズる長さの動画を作るためにもう一度セッションするための決まりが復活することだってあり得る。あくまでも芸術作品を作るために何らかの規則があるのであって、季語をつけとけばかならずクオリティーが高くなるわけじゃない。
一つのやり方がいつでも通用するわけではない。情報技術が進歩したらそれに合わせて規則を変更するべき。
神話の類型
神話の始まりに見られる代表的パターン10種
神話世界では、世界や神々の誕生を描く冒頭部に一定の類型が見られます。以下に広く見られる10の始まりパターンをまとめました。
1. 宇宙卵(コスミック・エッグ)
– 世界や神がまず「卵」や「球体」に封じ込められ、その殻の破裂・孵化によって天地や神々が出現する。
例:ヒンドゥー神話のブラフマー卵、古代ギリシアのフィロペメナス卵
2. 混沌からの創生(プリモーディアル・カオス)
– 生成以前に存在する「無秩序」「混沌」の状態から、神や秩序が分化・創出される。
例:ギリシア神話のカオス、日本神話の天の御柱以前
3. 原初の水・霧(プライマル・ウォーター)
– 無限の水・大海のただ中に神が出現したのち、陸地や天地が形づくられる。
例:メソポタミア神話のアプス・ティアマト、アイヌ神話のトノト
4. 地母神と天父神(天地父母)
– 原初に「男神」と「女神」が結合し、その交わりからその他の神々や世界が生まれる。
例:日本神話のイザナギ・イザナミ、エジプト神話のゲブとヌト
5. 大いなる寝物語(スリーピング・ゴッド)
– 永遠の眠りについていた神(または存在)が目覚めることで、創造が始まる。
例:マヤ・ポポル・ヴフのヒナル解説の原型、「オルムズト」的存在
6. 地底からの創出(アースダイバー)
– はるか深海や地底に潜る鳥や動物が泥土を持ち帰り陸地を創り出す。
例:北アメリカ先住民のクリーク神話、スラヴ神話のヴィアン
7. 聖なる言葉・音(ロゴス創造)
– 神の発語や聖なる音(マントラ、ロゴス)によって、言葉が現実を形作る。
例:ユダヤ・キリスト教の「神は仰せられた」、ヴェーダのマントラ
8. 破壊と再構築(混沌の戦い)
– 原初の巨大存在や悪しき神との闘いの勝利により、その死骸や破片から世界が作られる。
例:北欧神話のユミル、ヒンドゥー神話のヴィシュヌ・バララーマ
9. 出現(エマージェンス)
– 地面や川底、聖なる花や樹から神や人間が舞い出る、あるいは地下の世界から地上に昇る。
例:オーストラリア先住民のブンゴブンゴ、ケルト神話のブリギッド
10. 殺生・自己犠牲(ライフ・サクリファイス)
– 最初の神や巨人が自らを捧げ、その肉体や血肉から世界が生まれる。
例:ヒンドゥー神話のプルシャ、スラヴ神話のパターン合致
神話は自己認識を確立するために必要なもので、人類の思考パターンを網羅している。
どの神話も最初になにか具体的な身近なものではないなにかからより具体的な身近なものに近づいていく過程を描写している。数学は一番最初に集合に含まれるかどうかは識別可能であるとして公理を決めていく。
神話も数学も識別できる能力が基礎になっているので、これは目的としてもよいだろう。
逆に識別能力を制限する技術も必要になってくる。情報を保護するための匿名化である。
識別したいときに識別して、識別できなくしたいときに識別させない技術。これが最適化のための一番の基礎となる要求である。
マスターデータ 存在データ
すべての統治機構は正確な整理された情報がほしい。統治機構の努力はマスターと存在データを作るために一番使われてきた。
王が一人で情報を独占したければ、自分だけでそれらの情報を抱え込んでいればよかったが、他の国家に対して勝利するためには国民の情報処理能力を最大限に使いつつ国民感情を統合していなければならないので、情報技術の許す限りにおいて正確なデータを整理された形で公開しておくことが要求される。
逆に識別できなくする技術もデータを収集する技術が高まるにつれて必要になる。
動物であっても、一緒に行動する単位で個体の利害関係を把握している種がある。人間はもっと小さな核家族とか世帯のような小さな血縁単位で把握している場合もある。歴史と考古学の境界は文字資料が残っているかどうかで決まるようだ。文明が始まるとそこからが歴史になる。それと同時に国家は成立していて何らかのルールが文字として残されている。文明の初期であっても個人の存在を識別して刑罰を執行していたようだが、人間の存在データを個人ごとに作成するには情報技術が進歩していなかったので、人口動態は地方領主がうちの地域にはだいたい何人ぐらい住んでいると思う程度の自己申告で管理していたはずである。その次に存在した人口動態を把握するための技術は日本では寺門台帳のような家族単位の報告を行政の出先機関であるお寺ごとにまとめて地方領主が中央に報告するような形態である。地方領主の自己申告からすれば圧倒的な技術革新である。このように個人の頭の中での情報整理がグループ内で共有され、それが少数の領主内で共有され領主に集約されていた。現代でもこの情報集約は残されている。
識別子にどのような条件をもたせるべきなのか世界中で合意できたのはURLの定義が合意された時なので、1970年ぐらいである。そこからさらに改良されている。 大抵の識別子には識別する意外の機能が追加されていて、別の識別子との関係性を連番であるとかの特徴で把握可能である場合が多い。識別意外の機能を持たせない識別子を運用するためには、識別子と自然言語による命名を対応付ける情報処理装置が必要で、それがコンピューターなのだ。それが出現することによって識別出来るようにすることと、匿名化の両立ができるようになったので、より細かい情報を公開しても公開した人が不利益を被らなくなった結果、より多くの情報が公開されるようになった。
刀狩=武装解除するにしても武器を管理する必要はあるので、武器の管理台帳は必要である。土地にしても同じ。重要な権利から順番にデータベースに乗せてきた。 データベース化して利益が生まれる範囲が飛躍的に増えている。そしてその設計のベストプラクティスが数学的な根拠を持って示さされるようになったのが人類の進歩である。
データベースを運用するときにはマスターデータがまず必要でその前提は対象が識別可能であり、認証認可が可能なことである。
認証 認可
認証とは本人確認を一般化したことである。機械が主体になる場合もある。認可は対象に特定の動作する権限があるかを確かめることである。
認可をするためには認証しなければならなず、認証するためには個人の識別がされなければならない。
電子計算機をうまく操作できない人は見捨てられるべきなのか?
電子計算機であるスマホを使えない人は認証が難しいから無理なの?
そういう人間をスポイルすることが社会不安に繋がらないのだろうか?
スマホで本人確認をできない人がたくさんいるが、彼らを見捨てる
政治的議論をするときに どの順番でするのが正しいのかを判定する。
一方どこまで標準化を勧めてよいのかは最も末端の利用者の根拠のない感情を基準に行うべきである。 識別子に不必要な機能が備わっていて匿名化が不十分だけど、中央政府の効率が良くなるからと行って強引に識別可能にしてはいけないのだ。根拠ない不安があって匿名化したいなら、匿名性を保つようにしなければならない。
このなんとなく嫌な気持ちをこのような単調増加的な技術進歩の過程でどぐらい技術が上昇したら可能なのかを言語化して技術開発でそこを乗り越えていき、できるだけ嫌な気持ちを我慢させてまで導入しない方針が技術志向の生活保守だと思う。この方針で行動する政治集団が少ないのは良くないと思う。
個人情報保護法の専門家は法律に基づくとこの方針は問題であると述べる。法律は大まかな気持ちの整理とは全く別の観点を持っているのでそれとの整合性が取れなさすぎているのがかなり大きな問題である。個人情報保護関係の法律以外でも気持ちの成り立ちと法律学の歴史からくるキリスト教的価値観をもとに作った人の権利を保護する理論が噛み合わないのが問題である。 めちゃくちゃ妬みまくっているものすごい切れやすい能力が低くて人に危害を加える無敵の人基準で法律を作っていかないと簡単に行き詰まってしまうのだが、それをしていないのが問題なのである。
現状日本では本人確認がザルなことによって制度のほとんどが無敵の人に弱いので、識別と認証をスマホの顔と指紋の生体認証に変えて電子化するだけでほとんど解決する。問題は個人情報が漏れまくっているので信用ならないことで、それは情報を閲覧する側にも厳しい認証と閲覧ログをとられることを認めさせることでしか解決しない。公務員がものすごく腐敗していること前提にしない限り信用してくれというの無理。
本人確認をされると個人情報を取得される だからマインバーカードを持たないと感じていることを肯定して、まずは公務員側の認証と閲覧ログを厳しく管理して公開しないと物事は解決しない。強い側が記録されることに同意するところから始める必要がある。その譲歩をもって根拠のない嫌な感情を持っている人と交渉するべき。ここで最適化するために犠牲になってもらうのであれば、すべてを通貨にするという最適化目標から数学的根拠のある範囲に限定するべきである。平和で飢えることのない世界にするべきだとか誰しも納得しそうだが僕のように一人ぐらい反対する人がいる目標を根拠に押し切るべきではない。