スキー競技において、タイムレースのように速度を重視する滑走では、ターン後半において外界との力のやり取りが結果に反映されるアイソメトリックな局面が存在します。同時に、ターン前半の制御では、エキセントリックな力の発揮が結果を決定づける要因となります。
一方、投擲や打撃競技では、エキセントリックなテイクバックを用いて、アイソメトリックな局面における外界との力のやり取りが結果に反映されます。
これが両競技の根本的な相違点です。
これらの競技における主なエネルギー源は重力であり、人間の力は重力よりも小さく、主に制御に用いられます。歩行やスキーのクロスカントリー競技においても、投擲競技と同様に、アイソメトリックな力の発揮が外界への結果に反映されます。
では、自転車競技はどうでしょうか。自転車は、勝手に直立してくるマシンを倒すために、体を次のターンの内側に移動させ、そこからアイソメトリックに引っ張ることでターンを継続します。
ウィンドサーフィン競技はどうでしょうか。ウィンドサーフィン競技では、コンセントリックな力の発揮によって道具を任意の位置に固定することが重要です。
歩行においては、エキセントリックな力を主に用いることはありませんが、エキセントリックな力を用いることは非常に重要です。接地局面において、エキセントリックに地面からの反発を受け止められていない場合、後半のアイソメトリックな動作でそれを取り戻そうとするため、推進効率が低下します。これをより洗練させるために、エキセントリックな動作によって主な推進力を得るスポーツで練習することは有益です。