Tuesday, April 7, 2026

スキーと歩行と投擲とダウンヒルスポーツの相違点

 スキー競技において、タイムレースのように速度を重視する滑走では、ターン後半において外界との力のやり取りが結果に反映されるアイソメトリックな局面が存在します。同時に、ターン前半の制御では、エキセントリックな力の発揮が結果を決定づける要因となります。


一方、投擲や打撃競技では、エキセントリックなテイクバックを用いて、アイソメトリックな局面における外界との力のやり取りが結果に反映されます。


これが両競技の根本的な相違点です。


これらの競技における主なエネルギー源は重力であり、人間の力は重力よりも小さく、主に制御に用いられます。歩行やスキーのクロスカントリー競技においても、投擲競技と同様に、アイソメトリックな力の発揮が外界への結果に反映されます。


では、自転車競技はどうでしょうか。自転車は、勝手に直立してくるマシンを倒すために、体を次のターンの内側に移動させ、そこからアイソメトリックに引っ張ることでターンを継続します。


ウィンドサーフィン競技はどうでしょうか。ウィンドサーフィン競技では、コンセントリックな力の発揮によって道具を任意の位置に固定することが重要です。


歩行においては、エキセントリックな力を主に用いることはありませんが、エキセントリックな力を用いることは非常に重要です。接地局面において、エキセントリックに地面からの反発を受け止められていない場合、後半のアイソメトリックな動作でそれを取り戻そうとするため、推進効率が低下します。これをより洗練させるために、エキセントリックな動作によって主な推進力を得るスポーツで練習することは有益です。


Monday, March 16, 2026

2025年のSAJの深い前傾のアルペン姿勢について

 スネの角度と胴体の前傾角度が同じぐらいが標準のアルペン姿勢であるが、2025年から採用しているのはそれよりも深い姿勢である。また、腰の位置は膝関節で伸展トルクを発揮しなくても膝が屈曲する方向に曲がってこない位置にある。

なぜこの前傾を採用したのかを考えてみる。

スキーセンターはそこに加重中心があるとグリップ力が最大になる位置だとする。

平地でその場所に加重中心を持っていったうえで、俗に言うおしりが落ちない位置ギリギリいっぱい後ろにおしりを持っていくと2025年版のアルペン姿勢になる。

平地ではブーツセンターに加重中心を置く教え方もあるけれども、これはスキーのソールから受ける感覚が違うので、そこを正しくしようとするとスキーセンターに加重中心を平地の段階から置いておくのも正しい教え方のうちである。

加重中心を平地から正しい位置に持っていける利点があるその一方、股関節の伸展トルクは平地に居る限り常に発揮している必要があるので一般人の腰に負担がかかる。腰に負担をかけないようにするには、ロードバイクで腰を立てたまま前傾するような腰を丸め方が必要になってくる。これが普通の人に直ぐにできない。これがかなりの問題である。

腰をもっと前に位置させてもよいから上体を起こしてスネの前傾と平行にしておく選択肢もあるが、これは体が起きてスキーが前に行きやすくなるのかもしれない。


空気抵抗を除外するとスピードが出るほど前傾するわけでもないので体を起こしても問題ではないのだが、上体を被せる理由が他にあるのだろう。

深い前傾を常に続けるデメリットとして股関節を伸展させてから屈曲させてパワー発揮する事ができないほど前傾するので、パワーを稼ぎに行けない点がある。タイムレースをやるにはパワーをスピードに変換できたうえで、パワーは出す意味があるところまでは出し切っていなければいけない。だから深い前傾のまま滑るのは良くない。