Monday, March 16, 2026

2025年のSAJの深い前傾のアルペン姿勢について

 スネの角度と胴体の前傾角度が同じぐらいが標準のアルペン姿勢であるが、2025年から採用しているのはそれよりも深い姿勢である。また、腰の位置は膝関節で伸展トルクを発揮しなくても膝が屈曲する方向に曲がってこない位置にある。

なぜこの前傾を採用したのかを考えてみる。

スキーセンターはそこに加重中心があるとグリップ力が最大になる位置だとする。

平地でその場所に加重中心を持っていったうえで、俗に言うおしりが落ちない位置ギリギリいっぱい後ろにおしりを持っていくと2025年版のアルペン姿勢になる。

平地ではブーツセンターに加重中心を置く教え方もあるけれども、これはスキーのソールから受ける感覚が違うので、そこを正しくしようとするとスキーセンターに加重中心を平地の段階から置いておくのも正しい教え方のうちである。

加重中心を平地から正しい位置に持っていける利点があるその一方、股関節の伸展トルクは平地に居る限り常に発揮している必要があるので一般人の腰に負担がかかる。腰に負担をかけないようにするには、ロードバイクで腰を立てたまま前傾するような腰を丸め方が必要になってくる。これが普通の人に直ぐにできない。これがかなりの問題である。

腰をもっと前に位置させてもよいから上体を起こしてスネの前傾と平行にしておく選択肢もあるが、これは体が起きてスキーが前に行きやすくなるのかもしれない。


空気抵抗を除外するとスピードが出るほど前傾するわけでもないので体を起こしても問題ではないのだが、上体を被せる理由が他にあるのだろう。

深い前傾を常に続けるデメリットとして股関節を伸展させてから屈曲させてパワー発揮する事ができないほど前傾するので、パワーを稼ぎに行けない点がある。タイムレースをやるにはパワーをスピードに変換できたうえで、パワーは出す意味があるところまでは出し切っていなければいけない。だから深い前傾のまま滑るのは良くない。